No.24(春秋戦国時代)  : 

「春秋時代と戦国時代で諸侯の生き方はどう変わったか?」      

春秋時代には、有力諸侯は覇者と呼ばれ、「尊王攘夷」を唱えながら争った。しかし、
戦国時代になると諸侯はそれぞれ王を自称し、周王は一諸侯にすぎなくなった。下
剋上の風潮が強くなり、そのうち戦国の七雄と呼ばれる国々(燕・斉・趙・魏・韓・楚・
秦)が対立するようになったが、やがて秦が強大となり、秦王政(公)が中国を初統
一して始皇帝と称した。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:
現代社会の動向にも通じる、時代の転成期としての「乱世」に対する高い知的好奇心
を持って、学習に臨んでいる。

思考・判断:

諸侯の生き方の変化に的を絞ることにより、周王との関係や実力万能主義の度合い
の変化に注目しつつ、それぞれの時代の特徴について考察している。

資料活用の技能・表現:
「牛耳る」の語源に春秋時代の覇者が大きく関わっていることを、漢和辞典等で調べ
て発見している。また、中国本部の地図上に戦国の七雄を記入することにより、秦と
六国の位置関係を把握している。

知識・理解:
周王室の東遷から秦の統一に到る時代について、軍事的な面のみならず社会経済
面にも注目しながら基本的な知識を身につけている。